フィリピン、マニラ行き航空券の取り方|安く安全に買う方法とは

フィリピンは海を隔てた日本の隣国で、飛行機を使えば東京から約5時間程度でアクセスできる。物理的な距離の近さゆえに航空券も安く、往復3万円代のチケットを個人で簡単に購入することもたやすい。しかし、航空会社の違いはもちろん、購入サイトの利便性、購入時期などいくつか考慮する点があり、先進国の渡航先と比べてちょっとしたコツが必要だ。ここでは、単独でのフィリピン渡航経験を複数回持つ筆者が、経験から習得した航空券購入のポイントをお伝えする。

フィリピン渡航において、安価で安全に飛行機のチケット購入のコツは以下の3点である。

  1. 購入時期は渡航3か月前
  2. エアアジアのサイトが安くて最終的に便利。複数のサイトを比較する
  3. 空港はニノイ・アキノ国際空港行きを選択(上級者は例外あり)

なお、今回は東京(成田)―マニラ間の移動を想定している。筆者は昨年エアアジアの公式サイトから、同区間で往復32000円の航空券を購入したことがある。おそらく、大阪、福岡など別都市から出発の場合も基本的なコツは変わらないだろう。(筆者はマニラから東京、大阪などへ移動経験がある)

1. 購入時期:渡航3カ月前までに

多くのネット情報でも言及されているように、航空券は出発日の3か月前から値上がりはじめる傾向がある。東京―マニラ間の航空券を往復3万円代で購入できるのはこの時期までで、2か月前には往復4万円代、1週間前となると、LCCのエアアジアでも往復8万円代まで膨れ上がってしまう。近頃の燃油サーチャージ代上昇も相まって、直前の航空券購入は財布に大きく響くので、早めの旅程計画を推奨する。

では、早ければ早いほど良いのだろうか?筆者の意見は、「セールの可能性を考慮し、3か月前までは待ちたい」である。航空会社やチケット販売サイトのセールでは、運が良ければ往復2万円代のチケットが手に入る可能性がある(当然数は少なくすぐ売り切れてしまう)。連休を除けば、出発3カ月前まではチケットが急激に値あがることも少ない。急ぎすぎず安いタイミングを狙うのがおすすめ。

なお、チケット価格が安くなったタイミングで通知をくれるアプリも存在するが、特段使う必要はない。通知に気づいたときにはチケットが売り切れていることがほとんどだし、通知が多いと疲れてしまう。航空会社のセール情報だけSNSでチェックし、セール開始のタイミングだけ少し頑張ってサイトをのぞけば、十分安い航空券が手に入る。

2. 購入サイト:エアアジアのWebサイトかアプリがおすすめ

エアアジア(AirAsia)は、マレーシアに拠点を置く、アジアの格安航空会社である。筆者はこれまで東南アジア6カ国でエアアジアの国際線を使ったことがある。公式サイトはこちら

筆者がエアアジアを勧める理由は以下の通り。

①航空券が最も安い場合が多かった(経験上)

他サイトと比較しても、エアアジアのチケットが最も安い場合が少なくない。エアアジアの公式サイトでチケット価格を検索すると、Skyscannerなどのチケット価格比較サイトに表示されない、さらに安価なチケットが見つかることもある。特に、航空会社のセール期間はこのようなパターンが発生しやすいので、チケットをまめに検索すると良い。

②追加手荷物と機内食の価格が安い

Airasia機内食のチキンイナサル

Trip.comなど、航空券販売の仲介業者からチケットを購入すると、チケットが安く手に入っても、手荷物代が高くつく場合がある。エアアジアの成田-マニラ間における、最も安い追加手荷物オプションは、機内持込手荷物1点(7kg)を1800円1で追加する選択肢だ。場合によるが、筆者はTrip.comでマニラー日本の某都市の航空券を予約した際、そもそも機内持込手荷物のオプションがなく、受諾手荷物を4000円代で預ける手段しか提示されなかった経験がある。

一応、Trip.comで予約後に得られる予約番号を用いて、エアアジアのサイトから手荷物のみ別で予約する方法もあるが、予約時の登録情報がTrip.comのスタッフのものになっている場合があるため、確実にできるとは言い切れない。

機内食も同様に、エアアジアのサイトから予約する方が安価で種類が豊富だ。

③飛行機に乗らなかった場合、空港税の返金が簡単

急な予定変更等で飛行機に乗れなかった場合、LCCでは全額返金ができない場合が多い。安いチケット代の代償であるため仕方がないが、空港税は返金してもらえることが多い。

筆者は過去に2度飛行機をやむなくキャンセルしたことがある。日本を経由する移動ではないが、マニラーマレーシア間のチケットをエアアジアで予約した際は、同ウェブサイトのチャットボット「boo」を通して還付金を得られた。しかし、Trip.comでマニラー日本の某都市間のチケットを予約した際、booを通した同様の手順で還付金申請を試みたものの、Trip.comを介するよう指示があり、手続きができなかった。

わずかな返金額ではあるが、もしもの時に少しでも金銭が返ってくる方法を選ぶのであれば、航空会社公式サイトでの予約が良いだろう。

④Webサイトが比較的安定している

これは明確な比較対象がある。セブ・パシフィックの公式サイトだ。3分もたてば最初の画面に戻されてしまう上に、出発・到着空港を入力して検索ボタンを押したにもかかわらず、再び出発地の入力を求められたり、エラーで最初の画面に戻されてしまうのがデフォルト。腹をくくり、全ての入力作業を忍者のごとく俊敏に終えれば予約できる可能性があるが、正直重複決済等のトラブルが怖い。

デニムを取り入れたカジュアルな社風は好きだが、予約サイトが不安定すぎてギャンブルなのだ。せっかく便利そうな複数都市周遊券の購入ボタンが用意されているのに、1度に2枚しかチケットを買えず、1枚別予約でチケットを買わなければならない(?)

エアアジアのサイトにおいて、上記のようなトラブルは起きにくいので、最低限安心して購入作業に取り組める。(まれにあるが発生確率が低く、致命的なポンコツ度合いではない)

3.空港はニノイ・アキノ国際空港を選択

ニノイ・アキノ国際空港(Ninoy Aquino International Airport: 略してNAIA)は、フィリピンの首都マニラの正式な玄関口で、同国で最も大きな空港だ。日本からの国際線を含め、飛行機の離発着数が最も多く、フィリピンでもっとも栄えている空港と言えるだろう。

冒頭で示した例外とは、クラーク国際空港行きを選ぶ場合を指す。同空港はマニラ首都圏から北に車で2時間、パンパンガ州に位置する空港で、日本の一部空港から国際線が飛んでいると聞いたことがある。

マニラないしルソン島への渡航手段としては確かに存在するが、空港からマニラへの移動手段が基本的にバスであること、道路の渋滞、同空港からマニラ首都圏を結ぶ鉄道の開業が遅れていることを踏まえると、やや上級者向けのプランであるといえるだろう。基本的にはNAIAとの往復航空券を検討すると良い。

焦らずとも航空券は安く買える

航空券の価格が比較的安く、距離もさほど遠くないマニラは、若者にもお勧めできる海外旅行先のひとつだ。おいしいフルーツに舌鼓を打つもよし、買い物をするもよし、腹を壊して寝込むのもまた思い出。女遊びやギャンブルのイメージが先行しがちかもしれないが、豊かな自然と歴史、文化が交わる興味深い土地だ。治安には十分気を付けつつ、いつか足を運んでみてほしい。

  1. AirAsia公式サイト(https://www.airasia.com/aa/about-us/en/gb/fees-and-charges.html↩︎